本日は、かんぴょう君に栃木県産かんぴょうのお話をお伺いしたようです。それでは聞き耳をたててみましょう。
―――栃木県産かんぴょうが苦境にたたされていると聞いたのですが。
かんぴょう君:苦境と言うか。まぁ、生産農家さんの高齢化とかですね。あと、けっこう重労働なんで後継者不足なんかもあって。年々、作付面積、生産量が減ってしまっているんですよ。
―――年間どれくらいの生産量なんですか?
かんぴょう君:業界の人に聞いたところによると、去年が200トンちょっとで、今年は200トン切っちゃうかもって言ってました。異常気象の影響もあるようですよ。一番生産量がピークだった頃に比べると1割以下まで減ってるそうです。
―――それは大変ですね。生産量が増えるような取り組みはされていたりするんですか?
かんぴょう君:生産農家さんと産地問屋さんが協力して生産の分業制を実施したり、組合や県も生産振興に向けて取り組んだりしているのですが、まだ大きな成果は出ていない状況です。
―――なるほど~。生産量が少なくなっているという事は、やはり相場と言うか価格の方も上昇傾向なんですか?
かんぴょう君:う~ん、やはり一時期に比べるとですね~。でも業界の人も言ってましたけど、減少傾向の生産者さんの事を思うと、ある程度の高値は致し方ないという気持ちと、買って頂く消費者さんの気持ちを考えると、あまり高くなると迷惑をかけちゃうみたいな気持ちで板挟みになっているみたいですけどね。
―――確かにそうですね。かんぴょう君は初めてお会いした時に比べますとだいぶ事情通になられましたね。
かんぴょう君:えへへ、そんな事ないですけどね。とにかく農家さんも問屋さんも関係者の皆さんも栃木県産かんぴょうを後世に残すために誠心誠意がんばっている事は確かなので、最後にそれだけはお伝えしたくて。
―――きっと伝わっていると思いますよ。本日はお忙しい所、ありがとうございました。
かんぴょう君:こちらこそ。前のインタビューの時もそうでしたけど、これで僕は来年の夏まで会えなくなるので。
皆さん今年もいろいろとありがとうございました、また夏にお会いしましょう!
さようなら。
株式会社小野口商店