お得意様各位
いつもお世話になりありがとうございます。
さて、掲題の件、2023年度中国産かんぴょうの状況及び今後国内の対応について、下記の通り、事前にご案内申し上げます。
記
・2023年度中国産かんぴょうについて
ここ数年、原料不足、相場の高騰が続いております。
原因としましては主産地である中国東北部の黒竜江省の作付け面積は昨年より若干増えておりましたが、昨年からの原料不足により、新物原料かんぴょうの仕入が集中してしまい、生産農家での買い付け相場が高騰している状況でした。
8月に入り、日本でも報道がありましたように、台風5号の影響により、中国東北部は大雨、洪水の被害も大きく受けました。
かんぴょうの産地でも、8月3日から1週間ほど雨が続き、かんぴょう畑は冠水、かんぴょうの実が腐るなど、壊滅的な被害を受けており、生産量も昨年半分以下になると見込んでおります。
弊社中国工場は現在も、産地での原料買い付けを行っておりますが、原料の奪い合いが激しくなり、過去最高値、なおかつ品質が悪い条件下で、原料の確保を懸命に奔走しております。
また、価格暴騰、原料の取り合いのもう一つの要因としては、中国国内のかんぴょうの使用量が驚異的に増えております。
中国国内ではコロナ開放から外食産業が活発になり、中国の定番料理の火鍋(日本の鍋料理)の具材として、もち巾着に使用するかんぴょうの需要が増えている状況となっております。もち巾着に使用されるかんぴょうは全体4割近くまで使われているのでは?と言われております。
対日向けの輸出業者、味付メーカーは中国国内販売業者に買い負けている状況です。
現地業者からは、輸出向けの原料かんぴょうの新物の輸出価格は4割ほど上がるのではないかとの話や日本からのオファーに返答できないとの声も聞こえております。
・今後国内の対応について
弊社においても、現在は原料の仕入に奔走しており、状況把握ができていない状況ではございますが価格の改定は避けられない状況となっております。
9月中旬ごろには原料の仕入状況、価格など把握できると思います。状況分かり次第、あらためてご案内申し上げます。
原料の確保ができなかった場合には、出荷制限、一時休売などの対応もせざるを得ない状況です。
そのような状況にならないよう、努力して参りますが、何卒状況ご理解の上、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
以上